都市伝説:ピアスの穴の白い糸

 都市伝説の、定番中の定番といっても過言ではないでしょう。


 ある少女が、念願だった高校に入学した。

 入学式も終わり、帰路に着く。

 思ったよりも大人っぽい格好の同級生をみて、仲間はずれにならないか不安になり、ピアスの穴をあけることにした。

 お金が勿体ないのと、恥ずかしいのとで、病院ではなく、自宅で開けることにした。

 思ったより痛みもなく、きちんと穴が開いたので、早速ピアスをした。


 それから数日後、彼女は上手く同級生にも馴染め、高校生活を満喫していたのだが、ひとつ気がかりなことがあった。

 なんだが、耳がむずむずするのだ。

 鏡で穴を確認してみると、ピアスの穴から白い糸のようなものがにょろりと出ているではないか。

 この糸がかゆみの原因と思った彼女は、力を込めてその糸を引っ張った。

 ぷつん、というような音とともに、いきなり視界が真っ暗になった。

 あれ、停電?

 実はこの白い糸は視神経で、それを切ってしまった彼女は失明してしまったのだ。 
 

 これが都市伝説、『ピアスの穴の白い糸』です。

 人体をモチーフにした都市伝説では、かなりの知名度を誇るのがこの都市伝説ではないでしょうか。

 以前紹介した耳たぶを食らう少女も、この都市伝説から派生したものです(順番が逆だという突っ込みはしないでください)。

 都市伝説の紹介サイトや大方の見解では、この白い糸は脂肪の塊で、特に引き抜いても問題がない、というものですね。

 また、ピアスの都市伝説では他に、ピアスの穴で平衡感覚が狂う、というものなどがあります。

 男性はピアスの穴は目立ちますが、女性の場合は髪の毛で隠れることが多いので、なかなか見つけられないものでもありますね。