都市伝説「フジツボがびっしりぎっしり」

 ある男性が海水浴に来ていた。

 海辺を歩いているとき、フジツボがたくさんいる岩場で転んでしまった。

 怪我はひざを少し切る程度の軽い症状だったので、簡単に治療を終えたあと、気にせず泳ぎにいったあと、家に帰った。 

 それから数週間後、男性は自分の足が痛むのを感じた。

 最初はズキズキとした痛みだったが、時間が経つにつれて、我慢ができなくなるほど痛くなり、硬く腫れ上がった。

 歩くと、腫れている辺りがじょりじょりと変な音までするようになってきた。

 これはまずい、と思った男性は、病院に駆け込んだ。

 
 医者は男性の腫れた足を調べるために、レントゲンで足を撮影することにした。

 出来上がったレントゲン写真を見て、医者は絶句した。


 なんと、男性のひざの中には、フジツボがびっしりと繁殖していたのである。 


 これが都市伝説「フジツボがびっしり」です。

 これもピアスの穴の白い糸にならんで、人体にまつわる都市伝説の中では、有名なものと思います。

 フジツボの強い繁殖力と、足にびっしりあるという生理的な気持ちが悪さが、この都市伝説を広める原因となったのでしょう。

 他のバリエーションでは、切開してフジツボがびっしりつまっているのを見た、というものもあります。

 ゴキブリにせよフジツボにせよ、びっしりあるというのは、背筋がぞくぞくしてきますね。