都市伝説:隙間女

 親しく行き来する大学時代の親友の一人が、いつでもあれば顔を見せる飲み会にさえ顔を見せなくなった。

 いぶかしんだ仲間数名で、その友人宅を訪問したところ、友人は案の定、恋人ができたという。

 根堀り葉堀り色々聞いていると、その女性は今、この部屋に居ると友人がいった。

 が、そこには大学の仲間数名以外は誰も居ない。さらに問い詰めると、その友人は壁に走る1センチ巾のひびを指差した。

 首をかしげながらも、いわれたとおりそのひびを覗きこむと、その隙間には、女がいた。

 
 恋人が実は、という話は古くからある都市伝説です。

 あるときは、幽霊であったり、あるときは、目の中に住んでいたり、バリエーションも豊かです。

 恋人がどうこう、というよりも、そんな恋人を見つける彼氏の方が、ある意味では恐ろしいかもしれないですね。