都市伝説:花嫁の決断

 盛大な結婚式が行われていた。

 花嫁は誓いの言葉を述べる前に、お世話になった両親や友人たちに感謝の意を伝えた。

 そして最後にもうまもなく夫となる男を見据え、こういった。

「昨夜、付き添い役の女性と一緒に寝てもらって、あなたに感謝します」

 そして、花嫁はブーケを花嫁の顔に押し付けるか、付き添い役の女性の頭に置くかして、ひとり颯爽と教会をあとにしたという話だ。
 
 これが都市伝説、「悩んだ花嫁」です。
 ジョーク性のある最後の逆転性がうけ、また、女性の勇敢さが社会風潮に合い、広まっていったのでしょう。

 本当の話だと誰もが口にしますが、出所はやはり、友達の友達、そのまた友達といったように、はっきりしていません。