都市伝説:クリーンセンター

 その、クリーンセンターでは、スクラップなどの鉄くず処理を行っている。

 スクラップの中から、まだ使える金属を分別するためである。

 従って、巨大で強力な電磁石を使って作業をすることになる。


 電磁石を使って鉄くずをあつめていたとき、悲劇はおこった。

 いつものように作業をしていたのだが、最近入ったばかりの老人作業員が、電磁石が老人の上にきたとき、突然ばったり倒れてしまったのだ。

 老人はすぐに病院に運ばれたのだが、まもなく死んでしまった。


 
 死因は、作業員がしていた入れ歯の金属部分が、強力な電磁石によって引っ張られ、脳に食い込んだためであるとされた。

 これが都市伝説、クリーンセンターです。

 眼鏡などはあったかもしれませんが、現在では、作業前にしっかり探知するので、まずこうしたことはありません。

 ただ、磁力という、身近にある科学的な現象によって、この都市伝説の信憑性は随分高められました。

 科学的な説明があると、もっともらしいと思えてしまうのは、非常に怖いことなのかもしれません。